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第35話 ページ35

貴女side





救急箱の場所は知っているけれど


探したことは無いので少し時間がかかった




貴女「中也さん、持ってきましたよ」



中原「おう、ありがとうな」



貴女「あ、片付け…」





既に終わっていた洗い物



そして血も止まっていた




貴女「持ってくるのが遅かったから…

いりますか…?」



中原「せっかく持ってきてくれたんだ。当たり前だろ」





あなたならそういうと期待していた




貴女「指、出してください」



中原「自分で出来る」



貴女「出してください」



中原「……おう」





出された手を取り患部に絆創膏をはる




細く綺麗な指だ






中原「ありがとな」



貴女「はい」





さっきまではどこか元気がないように見えたが


優しい笑顔を見ると気のせいかと疑う






中原「そういや手前、それずっとつけてんのな」



貴女「もちろんです」





中也さんの視線はチョーカーへ移された





貴女「私の大切な物です」



中原「………」



貴女「中也さん?」



中原「……………なァ、A。」



貴女「はい」



中原「……………俺ァ手前にとって



兄貴みてェな存在か」




貴女「……何故、そんなことを?」





質問の意図が全く分からず首を傾げる




中原「いいから」


貴女「……私の面倒を見てくれたから兄でもあり


マフィアとして育ててくれたから上司というか師であり…




兎に角大切な人です」




中原「……そうか。」



貴女「何故です?」



中原「いや、気にすんな。」






そう言われてもここまで来たらすごく気になる……




やはり元気がないように見えたのは気の所為では無いだろう




貴女「中也さん、なにか変で_」



中原「寝ようぜ」



貴女「………はい」

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

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