第20話 ページ20
貴女side
力を使い切ったのか倒れた男は動かなくなった
貴女「っ」
それでも化物は攻撃を辞めず
私は避けるのに精一杯だった
中原「逃げろA」
貴女「一緒に、」
中原「俺ァこいつをぶっ飛ばす」
貴女「重力が効かないこれをどうやって…」
中原「一つしかねェだろ」
貴女「…まさか…汚濁を、」
でも
兄さんが居ない今
それは
貴女「それではあなたは…！」
中原「今ここでこれを仕留めねェと街で暴れちまう」
貴女「だめです！誰か対抗出来る異能力者を探して、」
中原「大半の異能力者は太刀打ちできねェ」
物理攻撃が効かないというのはそういうことだ…
だけど汚濁を使ってしまえば…
中原「俺が汚濁状態になれば手前まで傷つける
だからさっさと逃げろ」
貴女「嫌だっ…あなたがいないと私は、」
まさかあなたを失いそうになる日が来るなんて
考えてもいなかった
どこまでも強いあなたは敵無しだと思っていた…
私を守ってくれる
しばらくは安全で
異能力もそのうち出来れば…
そんな甘い考えで
私は今あなたを失いかけている…
貴女「中也さんのいない世界で生きるくらいなら
私はあなたに殺された方が…」
中原「…………命令だ。」
手袋と帽子を外し
中原「汝…陰鬱なる汚濁の許容よ
改めて我を、目覚ますことなかれ…」
低い声で発せられた詩は
中也さんの体に赤黒く模様を出した
貴女「そんな…」
だが見とれてしまうほどの戦闘能力…
手のひらで大きく繰り出されるブラックホールは
化物を次々と抉りとり
化物は消滅して行った
貴女「…中也、さん…」
中原「…」
立ち尽くす中也さんに声をかければ
彼は次の標的を見つけ私に近づいた
自我のない表情に
ボロボロの体
貴女「………中也さん、」
中原「………」
あなたが拾った命です…
あなたに終わらされるのなら……
こちらに伸びる中也さんの手
きっと即死だろう
最後まで目の前の彼の瞳を見つめる
貴女「中也さん…ありがt＿＿＿＿」
中原「………」
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (
レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！モチベ上がります頑張ります！！！ (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい！ (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高杉りた | 作成日時：2023年12月27日 18時
