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第19話 ページ19

貴女side





中原「心配しなくても小さい組織の暗殺だ」



貴女「……はい」




本物の現場を直前に控え冷や汗が流れる




中原「いくら俺でも今手前を戦場に放り込むなんてことはしねェよ」



貴女「どういう、」



中原「俺が一人で片付ける。

手前は見学だ。だが、隙を着いて撃て」



貴女「………はい」




見学と言えど銃を使うことには変わりない…





中原「んじゃよく見とけよ」



貴女「中也さん、」





敵組織の拠点に真上から突っ込む中也さん



途端に怒号や銃声が聞こえる





貴女「…よし」




上司が頑張っているんだ


私も中也さんの役に立つんだ





中也さんがぽっかり開けた屋根上から中の様子を除く





中原「もう終わりかァ?」



敵「ぐっ…」



貴女「もう……終わって…」





ポケットに手を入れ足を上げたままの中也さんと


そのまわりで横になる男たち





中原「おいおい、俺の部下の訓練にならねェだろ」


敵「くそっ…」


敵「あれを…使うぞ…」



中原「あれ?」





そのうち一人がゆっくりと体を起こし


不敵な笑みを浮かべていた





敵「重力使いの中原中也だな…」



中原「だったらなんだ」



敵「…太宰はいないんだな」



中原「…」



敵「異能無効化の太宰がいて初めてお前は最強だ」



中原「何が言いてェ」



敵「太宰がいないと汚濁は使えない…」




貴女「まさか…」


敵「だったら…汚濁を使わなくても死ぬ、汚濁を使っても死ぬっていう状況はどうだ?」



中原「なんだと」




貴女「中也さん!離れて!」




ポケットに手を伸ばした男は小さな何かを取り出し



敵「異能力…」



中原「しまっt」




異能力発動と共に当たりを爆風が覆う




敵「俺の異能力は触れたもののサイズを自由に変更出来る


これは物理攻撃の効かない対中原中也用軟体生物…」





中原「まじかよ…」





煙が引き男の声と共に姿を現した


形を保たない奇妙な生き物






中原「なるほどな

こいつには重力が効かねェって訳だ」



敵「もちろん、上に控えるお前の部下の銃も効かない」


貴女「……」


敵「汚濁状態が繰り出すブラックホールでなら

倒せるかもな…」



中原「…まるであのぽんつくがやりそうなやり方だ」




貴女「中也さん!」





途端に体の一部を伸ばし攻撃をする化物



避けたものの、地面が大きく削り取られていた






敵「お前を倒すため練られた計画だ…


ゆっくり味わえ…」

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

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