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第18話 ページ18

貴女side





中原「まだだA」


貴女「はいっ…」





翌日から数ヶ月



予告通り



今までの優しい中也さんとは打って変わって



厳しく体術を叩き込まれる日々





中原「だいぶ様になってきたじゃねェか」


貴女「まだ…あなたから一本も取れていません…」


中原「俺からはな。だが今の手前なら黒蜥蜴くらい簡単に止めれる。


俺の見込んだ通り、体術も才能ありだ」




ただただ中也さんから投げ飛ばされ

狙撃の練習を行い


マフィアとして育てられた




だが私には問題があった




中原「…銃も体術も上々。

だが手前は人を撃てねェ…」



貴女「……だって、」



中原「…………前に…。太宰が抜ける前。


殺さずのマフィアがいた」



貴女「………」



中原「そいつがどうなったか分かるか」



貴女「……いえ」



中原「死んだよ」



貴女「……」



中原「太宰が抜けたのはそのすぐ後だ」



貴女「……」



中原「俺ァ手前がそうならねェよう

厳しく育ててきた」



貴女「………はい」



中原「…そろそろお前を実戦へ連れて行く。

いいか、A。対象は、撃て。」



貴女「……はい」





ポートマフィアを内情から探り

復讐をすると決めたのに



私は人一人撃てなかった





中原「…実戦へ連れていくに踏まえ

異能力の訓練も始める」



貴女「………」



中原「早速だ。手始めに



…………解除しろ」



貴女「っ、」





肩をぽんと触れられただけで


重力が私に重くのしかかる





中原「重力に抵抗しろって言ってねェぞ

解除しろって言ったんだ」



貴女「で、でもっ…」





異能が発動する気配は全くない




貴女「…っ、!…」



中原「あの時の感覚を思い出すんだ」



貴女「む…無理っです…っ」




膝をつき手をつき


地面がだんだん近くなる





中原「…やっぱだめか」


貴女「…はぁっ………」



途端に重力は離れ


自分の体の軽さに錯覚すら感じる



中原「…あの時のような殺意を向けられた場合じゃねェと厳しいか…」



貴女「…中也さんからの殺意はゼロですから、」



中原「当たりめェだろ。手前に向ける殺意なんざ持ち合わせてねェよ」




厳しい訓練の中でも中也さんは中也さんだ





中原「…やっぱ実戦だA。」


貴女「………………はい…。」

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

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