検索窓
今日:30 hit、昨日:37 hit、合計:55,357 hit

第17話 ページ17

貴女side






貴女「………」


中原「………」





机に並んだ不格好なオムライス…?




貴女「…すみません…」


中原「返事は立派だったんだがなァ」




スプーンを取り手を合わせた中也さん




貴女「………食べるんですか」


中原「当たり前だろ。

俺と手前で作ったんだ。美味いに決まってる」



貴女「……中也さん…」



中原「いただきます」

貴女「いただきます」




中原「ん、」


貴女「美味しい…」




きっと全て中也さんのおかげだが



中原「やるじゃねェかA。」


貴女「…極めます」




いつか一人でできるようになったら


またこんな笑顔を見られるだろうか





中原「そういえば、太宰家ではあのぽんつくの話は出なかったのか」


貴女「……兄さんですか?」


中原「あァ。手前、あまり太宰のこと知らなかったろ」


貴女「……両親が、ポートマフィアと繋がるのを嫌ったからです」


中原「…まァ、よくある話だな」


貴女「…兄さんは私の面倒を見てくれるいい兄でした

だけど突然、ポートマフィアに行ってしまい…


それからは会っていません…」


中原「そう、だったのか」


貴女「…生きているでしょうか」


中原「安心しな。そう簡単に死ぬようなやつじゃねェ

…自、殺願望がどこまで膨らんでるかにもよるがな」



貴女「マフィアでもああだったんですか」


中原「逆に家でも死にたがりだったのかっ」




驚いた様子も束の間で


真剣な面持ちになった中也さんが手を止めた




中原「…さっきも言ったが

明日からは厳しく鍛える。」


貴女「はい」


中原「俺がいなくても身を守れるよう訓練する。

この家を出たらマフィアの自覚をもて。


手前はもう太宰家の嬢じゃねェ。

ポートマフィアの異能力者だ。いいな。」


貴女「はい。」





青い瞳にまっすぐ射抜かれる




中原「てことで、運動は得意か?」

第18話→←第16話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。