検索窓
今日:48 hit、昨日:37 hit、合計:55,375 hit

第15話 ページ15

貴女side






貴女「………双黒復活というのは、」


中原「あァ。手前が異能力_斜陽を扱えれば


俺の汚濁が使える」



貴女「……私が…」





自分にはないと思っていた異能力が


あなたのためにいかせるなんて…




斜陽を扱えるようになることが


あなたへの恩返しの第一歩になるだろうか




貴女「…私…中也さんの力になりたいです…」



中原「おう。俺と双黒として主力になりゃ

手前の身は安全だ」





双黒というのもあくまで私の身を守るため…



どこまでも優しい中也さんに心が和む





中原「ただ、汚濁状態の俺には気をつけろよ」



貴女「はい」



中原「明日からびしばし扱いてやっからな」



貴女「はい」




中原「ん…手前…なんか…」


貴女「なんですか」


中原「いい顔になったじゃねェか」


貴女「…どういう、」


中原「出会った時は死人みてェな面してたが

今の手前は生気を感じる」



貴女「…無自覚です」



中原「だろうなァ」



貴女「…きっと…中也さんに、尽くしたいという

…生きる意味が見つかって、」





自分で言って恥ずかしくなるが


本心だ





中原「そ、そうか」



貴女「…はい」



中原「…………」





額をかきながら目線をそらした中也さんはほんのり頬が赤い





中原「その…なんだ、

俺ァ別に手前をこき使いたいわけじゃァねぇ。


だが…手前の生きがいが俺なんかになってしまうほど

先が見えていなかったのなら…

手前を拾って正解だった。」



貴女「中也さん…」



中原「…だあっ!らしくねェこと言うのは性にあわねぇ!

飯行こうぜ!」


貴女「ど、どこへ?」


中原「手前が好きなもン、教えろよ」



貴女「好きな物……」



中原「好きな料理とかなんかねェのか」


貴女「……うーん、」


中原「今まででこれが美味かったーとか」


貴女「…………ん…」


中原「おいおい。いいとこのお嬢様だろ?」


貴女「………あ、」


中原「あったか」


貴女「…………あの、」


中原「なんだ?」




驚くほど美味しかったのは




貴女「………中也さんの…手料理を…」



中原「・・・



はぁ?!」

第16話→←第14話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (56 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
155人がお気に入り
設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。