第12話 ページ12
貴女side
芥川「答えよ。太宰さんはどこだ」
貴女「…私が知りたい…」
あの夜
銃口を頭に押し付けられ
死を悟った
あの経験が
今喉元に向けられた刃への恐怖を振り払う
貴女「…突然現れ、自分から名乗らず、異能をぶつけ…
まるで違う…」
芥川「…なに」
貴女「いつまで部下に頭を下げさせている気だ」
中原「……A…」
芥川「……」
貴女「…拠点で中也さんに挨拶をした者は
中也さんが返事をして顔を上げた。
偶然かと思ったが
あなたが来てから彼らは顔を上げない。そしてあなたは返事をしていない」
芥川「………ﾌﾝ。たった数日でよく見たものだな
顔を上げよ」
貴女「なんでそんなに偉そうなんだ…」
芥川と中也さん
どちらが本当のマフィアか分からないが
少なくとも私は中也さんのマフィアを信じる
中原「A！」
貴女「力の誇示で人の上に立って来たんだな」
芥川「貴様…」
一歩進むと首に切り傷が入り血の伝う感覚…
貴女「誰しもが強い異能力でひれ伏すと思うな
こんな異能力…何も怖くない」
芥川「……太宰さんと同じことを…!」
中原「やめろ芥川！！」
一度引いた黒獣の口がより一層大きく開き勢いよく飛んでくる
視界の端で中也さんが重力操作を行おうと芥川に触れようとしていた
だが私は
黒獣に手を伸ばし
自然と口が動いた
貴女「異能力＿＿＿斜陽」
途端に私は光に包まれ
強い風が巻き起こる
芥川「これはっ…」
中原「太宰の…人間失格、」
貴女「…………」
広津「まさか…兄と同じ力を…」
光が割れるように無くなったと同時に
芥川の異能力も消えていた
貴女「……。え、えっ…なに、なんだ今の」
自分でも何が起きたか分からず混乱する
貴女「中也さん、」
中原「手前…異能力者だったのか」
貴女「え？私が？」
芥川「…無自覚か。忌々しい…
あの方と同じ異能を持ち僕の黒獣をものともせず…」
中原「いい加減にしろ芥川」
芥川「っ、中也さんっ、、」
もう一度飛びかかって来そうな勢いの芥川を重力で押さえつけた中也さん
中原「広津。ボスに報告に行く
黒蜥蜴を引かせろ」
広津「わかりました」
中原「芥川。Aに無意味な私闘を仕掛けることを禁止する。いいな」
芥川「…………はい」
中原「行くぞ」
貴女「………」
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (
レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます！すごく嬉しいです！モチベ上がります頑張ります！！！ (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい！ (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：高杉りた | 作成日時：2023年12月27日 18時
