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第11話 ページ11

貴女side






貴女「…………あの、」


中原「………なんだ」




待ち合わせの場所につけば黒蜥蜴は既に来ていた



だが私を見るや否や皆集まりジロジロ見られる始末…




貴女「あの……」



?「これはこれは…失礼致しました。


如何せん、貴女が太宰治の妹で、中原さんがお気に召し直属部下にしたと聞いたものですから…」



貴女「…はぁ、」



?「申し遅れました。私、黒蜥蜴リーダー。広津柳浪と申します」




品のいい人だな…




貴女「太宰Aです…」




広津「ほう…。本当に太宰の名を…。」



貴女「…中也さん」


中原「あァ?」


貴女「兄さんは…嫌われてたんですか?」




首領も黒蜥蜴も


私を好奇の目で見る




中原「俺ァ嫌いだ」


貴女「知ってます」


広津「ここでの兄の行いをご存知ないのですか」



貴女「………はい、」



広津「簡単に言うと最年少幹部となったお方です」


貴女「最年少幹部?それって中也さんと同じの…」


中原「あァ。あのぽんつくは16で五大幹部になったンだよ」


貴女「兄さんが…」



広津「他にも…荒覇吐事件の解決、などなど」



貴女「アラハバキ?」



中原「……」



広津「おや、まだご存知ないのですか」



貴女「中也さん、なんですか?」


中原「…そのうち説明する」





顔を曇らせた中也さんは初めて見る





広津「貴女の兄の威光は_」


?「その辺にしておけ」


広津「………」


中原「…やっぱり来たか」



貴女「…」




長い外套をまとった威厳のある人の介入に

黒蜥蜴は頭を下げた




「お疲れ様です」



?「貴女が太宰Aか」


貴女「…はい」




鋭い目付きに恐怖を感じ中也さんに寄る


この人は"マフィア"だ…





中原「……。おい芥川。」


芥川「何用ですか、中也さん」


中原「俺の部下をいじめるな」


芥川「虐げてなどいません。

見定めているのです」


中原「出た出た。」




芥川と呼ばれた男は私のことが嫌いなんだろう




芥川「……A。一つ問う」


貴女「…なんです」


芥川「太宰さんはどこだ」


貴女「知りません」


芥川「隠すな。」


中原「おい芥川!!」




これは…異能力だろうか


黒い獣が喉先に牙を向いている…




芥川「答えよ。太宰さんはどこだ」


貴女「…私が知りたい…」

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設定タグ:文スト , 中原中也 , 太宰治   
作品ジャンル:恋愛
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時

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