第2話 ページ2
貴女side
____裕福な家で
父と母、そして優秀な兄と幸せな人生
のはずだった___
貴女「父さん!母さん!」
銃で頭を撃ち抜かれ即死の両親を前にただ泣き叫ぶ
黒い男「悪いな嬢ちゃん」
黒い男「恨むなら、太宰治を恨め」
向けられた銃口と兄の名で頭の中は混沌が渦巻いた
黒い男「じゃあな」
貴女「っ…」
ただ両親と同じようになるということだけは理解でき
目を瞑る
____
__
黒い男「くっ、…」
?「待ちやがれ」
黒い男「な、なぜあなたがここにっ!」
まだ血の匂いも新しい声もわかるということは
引き金は引かれていない…
たす、かった…?
?「色々あって帰ってきたンだよ」
黒い男「じゅ、重力操作を…解除してくださいっ」
?「おっと、忘れてたぜ」
男をおおっていた赤いモヤが消えると同時に
それまで苦しそうだった男は姿勢を整えた
黒い男「なぜ、中止を…」
?「だから色々あンだよ」
黒い男「色々……」
?「手前が太宰のぽんつくの妹かァ?」
貴女「え…」
顔を覗き込むその人は
黒いスーツに黒い帽子。
ウェーブがかった橙色の髪が色っぽい華奢な人で
声でかろうじて男とわかるが
女の人にも見えてしまう綺麗な顔立ち…
?「手前が太宰Aかって聞いてンだよ」
貴女「あ…」
?「決まりだな」
黒い男「娘をどうするおつもりで…」
?「俺が引き取る」
黒い男「え?!」
貴女「……………え」
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リムル=テンペスト - とても面白いですね 僕もこんなふうに才能あったらなぁ (3月22日 20時) (レス) @page9 id: 93fa3720ae (このIDを非表示/違反報告)
高杉りた(プロフ) - 狐の鈴さん» コメントありがとうございます!すごく嬉しいです!モチベ上がります頑張ります!!! (12月29日 13時) (レス) id: 795a11b87e (このIDを非表示/違反報告)
狐の鈴 - お話がとても面白いです!!これからも体調に気を付けて更新頑張って下さい! (12月29日 2時) (レス) id: 194b92769c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:高杉りた | 作成日時:2023年12月27日 18時