違った道の隻眼女7【坂田銀時】

第343話 ページ44

・









桂｢A！｣



辰馬｢来ちゅうがか！｣




貴｢ﾌﾝ…何をもたもたしてやがった




小太郎。｣





桂｢お前………｣







久しぶりの呼び名に目を見開く狂乱の貴公子







ｼﾞｬﾘ





天｢う、動くな！！！！｣





貴｢…呆れた。そんな大層なもん持ってたった一人の女に怯えるとは…。



まぁ安心しな。私はここにいる誰の仲間でもない


誰の味方をするつもりもない。





ただの
全宇宙の敵だよ｣






天｢う、うてぇぇぇぇ！！｣









貴｢行け！鬼兵隊！｣





辰馬｢おぉおぉ、鬼の隊が来よった！｣



桂｢相変わらず派手な登場だ｣






貴｢お前こそ穏健派が聞いて呆れる｣





背中合わせになり横目に互いを捉える





桂｢しかしまぁ、お前もまだその血の染み付いたものを持っていたとは｣




貴｢お前の方はカビくせぇな｣




桂｢ﾌﾝ…最初の友とは伊達ではないようだ｣




貴｢何言ってやがる…ただの名門講武館の悪童と神童さ｣




桂｢いいや。悪の巣松下村塾の悪ガキさっ｣







次々と襲いかかる天人達を前にしても




口角が上がるのはお前たちのせいなんだ







ﾊﾞﾀﾝ






貴｢よォ｣



喜｢た、高杉…｣





すっかり目の色が変わったかつての人形が

そこに魂を宿し私を見上げる





貴｢飛んだ時将軍に担ぎあげて悪かったな｣



喜｢…｣



貴｢お前とは裏切り裏切られもしたが…

こいつらは裏切らねぇよ




だから自信もって行け｣





喜｢高杉…｣





桂｢そっちは任せたA！｣




貴｢あぁ


行くぞ万斉｣






万斉｢いいのか｣





貴｢何が｣





万斉｢…桂たちと行かず｣





貴｢何言ってんだてめぇ


私はお前の総督、鬼兵隊の総督だぞ｣






万斉｢……そうか｣






ほっとしたかのような万斉と並んで走る






貴｢何とかっていう兵器を私達で壊す｣



万斉｢ヒノカグツチだ｣



貴｢ヒノカグツチを私達で壊す


武市！そっちはどうだ｣

第344話→←第342話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す