違った道の隻眼女7【坂田銀時】

第336話 ページ37

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｢愛してる｣






その言葉が私を笑顔にさせた







貴｢ふ…｣




銀時｢っ、んだよ、その笑顔は｣






首に手をかけ目線を逸らした銀時が愛おしい






貴｢…なんだろうな、｣





銀時｢なにが｣





貴｢…いや、私は、酔ってんだ｣







そうさ





自然と上がる口角も



ふわふわと暖かい胸も







貴｢お前に酔ってんだよ、銀時。｣





銀時｢…｣








私たちを照らす月明かりの下





真っ直ぐに紅い瞳を見つめる







銀時｢A。｣




貴｢なんだ｣







ふわりと優しく微笑む銀時が再び私の顎をすくった







貴｢銀時…｣





銀時｢……ん｣







瞳に映る私が赤いのはきっとこいつの瞳のせいだ







銀時｢今度こそ…


お前の全てを守ってやる…｣





貴｢…｣





銀時｢…俺と…一緒になってくれるか。｣







白銀の中に赤い瞳は潤んだ






貴｢とんだ物好きだ…｣



銀時｢お前くらい手のかかる女がちょうどいいんだよ｣








体も





心も






ここまで来るのにどれだけ傷ついただろう






貴｢…悪かったな。｣




銀時｢なんの話し｣








優しく微笑むその顔が




私をここまで生かしたんだ







私は







お前のために生きていたんだな









貴｢…銀時。｣



銀時｢A。｣







すうっと引き寄せられ







柔らかく






暖かく






懐かしい。







首筋を滑る温もりに





白銀の髪を優しく撫でる








貴｢銀時、｣




銀時｢さっき｣




貴｢んぁ？｣





銀時｢煙管。


俺にふいただろ｣





貴｢な…｣





銀時｢意味、知ってんだよ｣








赤い瞳がぎらりと光が




内腿を滑る手は優しい








銀時｢こんな極上の女いねぇから…

全然余裕ねぇ｣





貴｢だま、れ｣






熱い吐息に体が痺れる







銀時｢今度こそ




覚悟しやがれ、｣

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