雨が止みませんね (ページ14)

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JK「ここじゃない？」

指定された住所に着くと、昨日見たヨハンさんの車が停まっていた

そこは新しそうな一軒家で、北欧風の可愛らしいお家だ

広い庭の芝生も綺麗に手入れされててアクセントのレンガなんかもすごく可愛い

ヨハン「お待ちしておりました」

玄関から出てきたヨハンさんは丁寧にお辞儀をして出迎えてくれた

「おはようございます、すごく素敵なお家ですね」

ヨハン「ここは私の家ではございませんよ」

「？」

ニコッと笑うヨハンさんは優しい顔で「どうぞ」と家の中に案内してくれた

ヨハン「大変心苦しいのですが、ここから先はお通しできません…遺言や遺産相続の話になりますので、外でお待ちいただくかお引取りください」

そう言ってテヒョンとジョングクの前に立ち塞がる

TH「僕たちは部外者だからですか？」

JK「ヒョン、もうやめとこう」

ヨハン「申し訳ございません、こちらも守秘義務がございます」

TH「秘密は守ります、誓約書でも書きましょうか？僕はAが心配なんです」

ヨハンさんは少し困った顔をしている

「あの、私からもお願いです…彼らとお話を聞かせてもらってもいいですか？」

ヨハン「…かしこまりました、では誓約書にサインをいただきます」

渋々折れてくれたヨハンさんに感謝しながら家に入った

誰の家か知らないけど、新築の匂いと部屋の内装、家具、インテリアがすごく私好みでキョロキョロ見てしまう

JK「見過ぎ」

TH「素敵な家だね、センスがいい」

ヨハン「こちらへどうぞ」

案内されたのは大きめのダイニングテーブル

3人で着席するとヨハンさんは、テヒョンとジョングクの前に誓約書を出した

テヒョンはサラッとサインをしたけど、ジョングクはちゃんと内容を読んでからサインした

そしてヨハンさんから手渡されたその紙がおばあちゃんからの遺言書だった