【◇】片想い… (ページ34)

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A side

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文化祭当日

道具係としての仕事はやったし、あとは屋上でのんびりしようと思ってた

けど…

先生から看板持って歩けとか、ウェイトレスしろとか言われて…

断ってもほぼ強制だもんな

でも先生には逆らえない

先生は1年生の時からの担任で、1年生、2年生、また2年生で担任をしてる

多分、この学校で私のこと1番知ってると思う

まぁ、いろいろ助けて貰ってるとこもあるし、あんまり逆らえない

だから、渋々ウェイトレスをやってる

…で

お客さんに絡まれてる

しつこいし、ウザいし…

すぐにでもキレそうだったけど、クラスのみんなで準備した文化祭をめちゃくちゃにはしたくなかった

だから我慢してたんだけど…

腕を掴まれたからさすがに文句言おうとしたら

？「すみません、この子の彼氏ですけど何か？」

ふんわり香る、私が好きだった香り

振り返るとそこにいたのは琢磨だった

男性客「彼氏いるならウェイトレスとかするなよ」

琢磨「彼女探しに来たんだったら他あたって？」

男性客は不貞腐れた態度で出ていった

『…何でいるの？』

琢磨「その前にお礼だろ？助けてくれてありがとうって言えよ」笑

『………ありがと』

琢磨「いーえ♡よく我慢したな」

ニコッと笑って私の頭をポンポンする

これはマジで反則だから

『ってか、何でいるの？』

琢磨「Aを助けに来た」笑

『はっ？』

琢磨「文化祭見に来たら、Aが困ってたみたいだから…彼氏ヅラしてみた」笑

『それはどうもありがとうございました、もう困ってませんので』

先生「はいはい、痴話喧嘩は他所でやれ」

琢磨「あっ、先生！お久しぶりです！」

先生「お前ら邪魔だから、校内回って来い」

琢磨「俺ら邪魔だって♡」

『私、仕事あるし』

先生「お前は今から休憩だ」

琢磨「じゃあ行こっか？」笑

『行かないよ、休憩させてよ！』

琢磨「俺の膝枕で休憩すれば？」笑

『しないから！』

先生「ほらほら、お前ら早く出てけ」

そう言って先生は、私と琢磨を教室から追い出した