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木全「あ、ねぇコンビニ寄っていい？」
『いいよ』
木全「ありがと！ちょっと待ってて！」
足早にコンビニへと入っていく木全。
暫くすると片手に袋を下げて、コンビニから出てきた
『お帰りー』
木全「ただいま！はい、これAの」
『え、ありがとう。いいの？』
木全「うん！」
木全から渡されたのはオレンジジュース。
昔からオレンジジュースが好きで、それを知ってる木全は必ずと言っていいほど、私にお願いごとがある時だけ奢ってくれるから、
『ねぇ、何かお願いでもあるの？』
木全から言う前に私から問いただしちゃう
木全「え！なんで分かったの！？」
『まー幼なじみの勘ってやつ？』
本当のことを教えてしまったらこれからオレンジジュースを奢ってもらえなさそうだし、言わないでおこ
木全「さすがA」
『で、どうしたの？』
木全「もう1つね、寄りたいとこがあるんです。そこについてきて欲しい」
『いいけど？』
木全「よし決まり！行こ！」
『あ！ちょっと！』
木全は嬉しそうに笑って、私の手を取り走り出した。
木全「ここの下なんだけどね」
『え、ここ？』
着いた先は河川敷で、
もう空はすっかり日が落ちて暗いのに、ここに何の用があるんだか
木全「A、手」
『ん？』
木全「滑ると危ないから、ん」
『あぁ、うん…ありがと』
木全が振り返って手を差し出してきた。
昔より目にかかるくらい長くなった前髪。
隙間から見える瞳にドキッとする
最近、急に男らしくなったというか、今まで見たことの無い表情をするようになった
差し出された手を掴めば、優しく握り返してきて転ばないようにゆっくり河川敷の斜面を降りていく
そのまま河川敷の橋の下へ歩いていく木全の後をついて行く
『もう暗いのに何するの？』
木全「ちょっと待って、今光つけるから」
そう言って制服のポッケから取り出したのは小さなペンライト
『なんでそんなの持ってんの？(笑)』
木全「いいからいいから、一瞬喋るの禁止ね」
『え？』
木全「ミャ〜〜」
『え？(笑)』
急にしゃがんで、生い茂った草の中をライトで照らし始め、終いには奇声を発し始めた
あの、この状況がよく分からないんだけど
喋るの禁止って言われたから、この様子を黙って見ていれば、
_ﾐｬｱ〜
木全「あっ」
『今、』
木全「Aも聞こえた！？」
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李利(プロフ) - Risana.さん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉に感謝します。沢山いる書き手の中で私の作品を見つけて下さり、読んでいただけることが嬉しく、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！もっと頬を緩ませちゃいますわっ！！ (2021年7月26日 20時) (
レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
Risana.(プロフ) - 良い作品もですが良い作者さんに逢えました。これからも読ませていただきます！頬が緩んで仕方ないです。ありがとうございます！ (2021年7月25日 17時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - nanakoさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて励みになります(泣) 楽しんでいただけて良かったです。これからも楽しんでくれたら！と思います！ (2021年7月16日 23時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - この作品大好きです！！ (2021年7月16日 0時) (レス) id: 5475109df0 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって感激です…(泣) 蓮くんこれから出てくるのでそれまでドキドキしてお待ちしてて下さい！ (2020年8月21日 1時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李利
| 作成日時：2020年8月14日 1時
