･同じ気持ち ページ29
･
汐恩｢告白の返事、…今して欲しい｣
続けて、｢市川が好き｣、ともう一度伝えてくれた。
あの日から、告白をしてくれた日からずっと汐恩は不安だったのかもしれない。
何も返事もせず、私達の関係は曖昧なままで過ごしてきた。
『…えっと』
今まで汐恩のことを意識したことも無かったし、まともに話したことが無かった私達。
けど、子供みたい自分の好きなものを熱弁してくる無邪気さや、優しく笑う笑顔も、
『私も、…同じ気持ちだと思う』
今日の夏祭り
心のどこかで汐恩と会えること楽しみにしていた。
ワクワクしてる反面、久しぶりに会えるドキドキで胸がきゅうって締め付けられる
これは勘違いでも、嘘でもないし、
『私も好き、です』
そう伝えると、目を開いて何故か驚いた顔をする。
なんで？そんなに驚くこと言った？
目を泳がせてあたふたしてるから、そんな汐恩が面白くて思わず笑ってしまう。
『どうしたの(笑)』
汐恩｢いや、…マジで？、嘘なしやんな？｣
私の顔を伺うように少し不安そうに聞いてくる。
『嘘じゃないよ、ほんと。私も汐恩が好きだよ』
そう言うと｢まじかぁ｣、って顔を手で覆ってしゃがみ込んだ。
汐恩｢…これ夢ちゃうよな、…現実よな｣
1人でボソボソと喋るから傍から見れば変な人だよ (笑)
まだ信じられないのか｢マジかぁ｣、ってずっと言ってる
『マジだよ。ほら』
私も汐恩の前にしゃがんで目を合わせて、汐恩の手を握る。
いつもは私の方がドキドキさせられていたのに、今はみるみる顔が赤くなっていく汐恩に、
意外と照れ屋さんなんだなぁって
『ふふっ』
汐恩｢…なんで笑うねん｣
『なんでもなーい！皆のとこ戻ろ？』
花火もう始まるだろうから急ごうとした時、会場内に花火がまもなく始まるとアナウンスが流れた。
今年こそは全員で花火見ないとまた真由が怒っちゃう
今年は男子にじゃなくて、私が怒られる羽目になるのは嫌だなあ…(笑)
『あ！いた！』
凛｢Aー！どこ行ってたの！｣
『ごめんね (笑)』
木全｢汐恩も急にいなくなるしさ｣
真由｢今年も怒るの嫌だからね私｣
『ごめんって、でも間に合ったよ？』
真由｢呑気か！｣
花火が1番綺麗に見える場所を取ってくれたらしく、今年はやっと7人揃って花火が見れる。
汐恩｢A、こっちきて｣
『？、あ、うん！』
…
…ん？
いま呼び捨てした！？
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李利(プロフ) - Risana.さん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉に感謝します。沢山いる書き手の中で私の作品を見つけて下さり、読んでいただけることが嬉しく、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！もっと頬を緩ませちゃいますわっ！！ (2021年7月26日 20時) (
レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
Risana.(プロフ) - 良い作品もですが良い作者さんに逢えました。これからも読ませていただきます！頬が緩んで仕方ないです。ありがとうございます！ (2021年7月25日 17時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - nanakoさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて励みになります(泣) 楽しんでいただけて良かったです。これからも楽しんでくれたら！と思います！ (2021年7月16日 23時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - この作品大好きです！！ (2021年7月16日 0時) (レス) id: 5475109df0 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって感激です…(泣) 蓮くんこれから出てくるのでそれまでドキドキしてお待ちしてて下さい！ (2020年8月21日 1時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李利
| 作成日時：2020年8月14日 1時
