･木全 ページ17
･
碧海｢汐恩だけ宿題手伝ってさ、どうせ翔也もやろ？ずるいやん2人だけ｣
木全｢いいっしょ〜｣
祥生｢じゃぁ翔也見せてよ宿題｣
話が別の方向へ盛り上がったみたいで、さっきの変な空気が消えていた。
でも汐恩を見れば下を向いて少し悲しそうにしていて、また話ちゃんと聞けなかったなって、
申し訳なくて胸がきゅぅっと締め付けられる
木全｢2人も帰る途中だったんでしょ？｣
『そうだよ』
木全｢じゃぁ帰ろ〜｣
『ちょっと木全重い』
私の隣に立ちながら肩に腕を置いて体重をかけてくる木全。
｢重くないよ〜｣、なんてケラケラ笑ってるし
『重いのー！』
木全｢ひどーいー｣
祥生｢何してんねん(笑)｣
碧海｢はいはい暗いし帰ろー、またなー｣
木全｢はーい！ばいばーい！｣
3人と、私と木全は帰る道が違うから汐恩とはここで別れることになる。
碧海と祥生の後に続くように、もう汐恩も背中を向けて歩いて行っちゃってるし
話せなかったなぁ
汐恩は気持ちを伝えてくれたのに、私は何も言えてない
『…』
ここから声をかけて呼び止めることも出来ない。
ただ眺めるだけで、そう思っていたら汐恩が立ち止まって振り返った
『…ぁ』
今…走れば間に合う？
汐恩もこっち見てくれてるし、今走れば、
木全｢A、何してんの？早く帰ろうよ｣
木全め
『もぅ！木全のバカっ』
木全｢うぇ！？急にどうして？｣
毎回毎回変なタイミングで来ちゃうし、今だってさ
木全｢なんで？俺なんかした？｣
『知らない、もぅいーい』
木全｢なーに、怒んないでよA〜、悪いことした？｣
悪いことはしてないけど、タイミングが悪いの！
結果木全は悪いのかもしれない！
『ばかー』
木全｢んぅ、にゃんだよーやめへよー｣
ほっぺを両手でつまむ
まぁでも木全に怒ってもしょうがないし、これで許してやるよ
木全｢もうどうしたの、汐恩となんかあった？｣
『うっ』
木全｢え、何、図星？｣
『〜っ、何でも無いからー！』
木全｢あっ待てAー！逃げるなー！｣
このままじゃ木全の感の良さでバレて、質問攻めに合うと全部言っちゃいそうだからここは逃げるしかない。
って思うのに家が近くだから私が行く道全部木全も同じで、
『着いてこないでよー！』
木全｢俺の家もこっちじゃん、同じ道だもん！｣
くっそぅ言い返せない…ムカつく
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李利(プロフ) - Risana.さん» コメントありがとうございます！素敵なお言葉に感謝します。沢山いる書き手の中で私の作品を見つけて下さり、読んでいただけることが嬉しく、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります！もっと頬を緩ませちゃいますわっ！！ (2021年7月26日 20時) (
レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
Risana.(プロフ) - 良い作品もですが良い作者さんに逢えました。これからも読ませていただきます！頬が緩んで仕方ないです。ありがとうございます！ (2021年7月25日 17時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - nanakoさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけて励みになります(泣) 楽しんでいただけて良かったです。これからも楽しんでくれたら！と思います！ (2021年7月16日 23時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - この作品大好きです！！ (2021年7月16日 0時) (レス) id: 5475109df0 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます！楽しみにして下さって感激です…(泣) 蓮くんこれから出てくるのでそれまでドキドキしてお待ちしてて下さい！ (2020年8月21日 1時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：李利
| 作成日時：2020年8月14日 1時
