・デジャヴ ページ16
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汐恩「…市川」
静かな空間に響く、汐恩の優しい声。
汐恩「…ずっと好きだった」
…聞き間違い?
それとも何かの冗談?
逸らしていた目をもう一度汐恩に向けると、
聞き間違いでも冗談でも無かったようで、
汐恩「市川が…好き」
私から視線を逸らさず真っ直ぐに見つめるから、逸らしたくても出来ない。
好きって、…
恋愛的な意味の好きってこと?
でも、なんで私?
この間までちゃんと話したことなんて無くって、ただの仲良しグループの仲間ってゆうか
とりあえず頭の中が混乱して、"好き"の2文字だけが私の頭の中を埋めつくしていく。
汐恩「…初めて会った時、…一目惚れやった」
『…あぁ』
なんて返したらいいの分からず、出てきた言葉は「あぁ」
いや、さすがにテキトーすぎだよね…
汐恩「…市川は?、…俺のことどう思ってるん」
私の気持ちを伺うように問いかけた汐恩の顔はどこか不安そうで、唇をきゅっと噛んでいた。
私は…汐恩のことどう思ってるんだろうか
正直、ちゃんと2人で話すまでは恋愛的な異性としては意識したことがなかった。
木全と仲良い友達で、いつも男子4人でわちゃわちゃしてて仲良いなって思うだけで、
『私は、…』
言葉を言いかけた時、
「おーい!」
どこからか聞こえる声。
私達に掛けられた言葉じゃないと思って話を続けようとするけど、汐恩が私の後ろを見て目を開いて驚いているし「マジか」、なんて呟いて困ったように頭をかいた
木全「汐恩〜、あれ!Aー!」
声の主は木全で、ブンブン大きく手を振って歩いてきた。
その後ろには碧海と祥生もいるし
なんかこの感じ、…デジャブな気がする
木全「何してんの?、何で2人一緒にいるの?」
『えっと』
木全「たまたま会った?汐恩久しぶりじゃない?」
私達の所に来てそうそう、連続の質問攻めに私も汐恩もついていけず答えられない
木全、質問するなら1個ずつゆっくり質問してほしいんだけど。あと答えをちゃんと聞いてね?
木全「どうしたの2人」
汐恩「あー、今日宿題教えて貰ってたんよ市川に」
木全「…2人で?、そうなの?」
一瞬ムッとした顔をしたかと思えばすぐにキョトンとして、私に聞いてきた
『あ、うん、そう』
木全「ふーん、そっか!」
碧海「市川、俺の宿題も手伝ってや」
『何でよ』
祥生「そうだよ、俺のも」
『しょせも話に乗っかってこないの!(笑)』
祥生「ええやん (笑)」
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李利(プロフ) - Risana.さん» コメントありがとうございます!素敵なお言葉に感謝します。沢山いる書き手の中で私の作品を見つけて下さり、読んでいただけることが嬉しく、これからも楽しんでいただけるよう頑張ります!もっと頬を緩ませちゃいますわっ!! (2021年7月26日 20時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
Risana.(プロフ) - 良い作品もですが良い作者さんに逢えました。これからも読ませていただきます!頬が緩んで仕方ないです。ありがとうございます! (2021年7月25日 17時) (レス) id: fc4ba5df33 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - nanakoさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて励みになります(泣) 楽しんでいただけて良かったです。これからも楽しんでくれたら!と思います! (2021年7月16日 23時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
nanako(プロフ) - この作品大好きです!! (2021年7月16日 0時) (レス) id: 5475109df0 (このIDを非表示/違反報告)
李利(プロフ) - みさん» コメントありがとうございます!楽しみにして下さって感激です…(泣) 蓮くんこれから出てくるのでそれまでドキドキしてお待ちしてて下さい! (2020年8月21日 1時) (レス) id: 95679fc645 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:李利 | 作成日時:2020年8月14日 1時