さよなら青春【JO1】

･ ページ13

木全side




・





『あーつーいー』

祥生｢さっきからそればっかやん (笑)｣

碧海｢人の家急に来てダラダラするだけなら帰れよー｣

『それはやだ』

祥生｢わがまま(笑)｣





ピコピコテレビゲームをする碧海と祥生の後ろ姿をベッドに寝そべりながらぼーっと眺める。

暇なんですけどー





『僕暇です、木全暇ですー』

碧海｢うるさい、ちょっと黙って｣

『…ひどぃー』






Aはなんか用事あるとか言って俺を置いて行くしさー

だから何しようとか考えた結果、仕方なしに碧海の家に祥生と突撃してきた。





祥生｢市川にふられたん？(笑)｣

『うん、そう』

祥生｢即答やん(笑)、可哀想やな翔也｣





そう言いながらケラケラ笑う祥生だけど、全く俺を見ることなく目線はテレビゲームに向けたまま。

可哀想って思うならゲームやめてくださいよ！





碧海｢ちょっとたんま、飲み物取ってくるわ｣

祥生｢おっけー｣





碧海が飲み物を取りに部屋を出ていってゲームが一時中断。





『お！、木全の出番かな！』

祥生｢出番なんかな？(笑)｣

『せっかくなんだから遊びに行こうよー』

祥生｢外暑いやん｣

『この部屋も暑いよ』

祥生｢それは碧海に言って(笑)｣





そう言った祥生も扇風機の前で｢あっちぃ〜｣、って心の声出てるじゃん(笑)





碧海｢はいジュース、お菓子も｣

祥生｢ありがとー｣

『さすが碧海〜』





碧海が持ってきてくれたジュースとお菓子を食べながらダラダラする俺たち。





祥生｢もう進路決めた？｣

碧海｢まぁ行きたいとこは決めてるかな｣

祥生｢翔也は？｣

『決まってはないかな〜、少し悩んでる』

祥生｢そっか、あれよな、久保たち3人は同じとこ行くって言ってたけど｣

碧海｢言ってた、たぶん俺と同じとこやった｣





もう俺たちも進路の話するような年になったんだなぁ

早いような遅いような


でも来年高校生って考えたら1歩大人になれる気がしてすごくワクワクする





祥生｢そういえば今日汐恩は？｣

『汐恩にも連絡したんだけど用事あるって！』

祥生｢へぇー、なんか珍しい(笑)｣

碧海｢まぁ今日楽しみにしてたからな｣

『え？、何を？』





碧海の発言に俺も祥生もハテナで理由を聞くと碧海はなぜかハッとしてバツが悪そうにする





碧海｢何でもないから気にせんといて｣

『いや、気になるって！』





結局問い詰めても碧海は教えてくれなかったんだけどね






・

･距離→←･これは勉強会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す