愛して、愛されて、 (ページ2)

今日:2 hit、昨日:5 hit、合計:10,166 hit

･ページ2

「.......は？」

仰向けになった俺に跨って、大ちゃんはゆっくりと深呼吸をする。

いやいやいや、え？どういうこと？

「大ちゃ、ちょ...」

『伊野ちゃんが悪い、』

「...はぁ、？」

とりあえず何が起きてるか分からないから起き上がろうとするけど、何かに怒っているのか、俺を見る大ちゃんの目がいつもと違った。

ほんとに、何考えてんの...？

『.....できる、』

「え、なに？」

できる。

確かにそう呟いた大ちゃんの口。
そしてその口は、そのまま一直線に俺の唇へと重なった。

『...ん、』

「ん...」

なに？いや、嬉しいけど、！
大ちゃんからこんなこと、されたことないし、嬉しいけど...

まじで、大丈夫？
なんか今日、変...。変すぎる...。

『...できる、』

「だから何が...」

何度も何度も『できる』とうわ言のように呟いて、
大ちゃんは俺の服を脱がしていく。

『...伊野ちゃん...、』

「なに、」

『...んーん、なんでもない、』

そう言って笑顔を浮かべると、俺の手を取って頬ずりをした。

.....え、...今日なんでこんなに可愛いの...？

『おれ、伊野ちゃんの手好きだな...』

「.......？」

『...だから、指、貸して...？』

「...大ちゃん...？」

ありえない、するわけない。
大ちゃんが、そんなこと。

でも、俺の予想とは反対に
大ちゃんは俺のTシャツだけを見に纏って、ズボンやらを脱いでいった。

『伊野ちゃんも起きてよ』

自分で押し倒したくせに、起きてよ、なんて。

まぁ、その後のことを想像しただけで胸が落ち着きを忘れたから、何も考えずに起き上がったけど。

『...ちゃんと、見ててね、』

「...うん、」

そう言って、大ちゃんは俺の手をTシャツの中へと入れた。