しんしょく ページ4
お姉ちゃんは私とは違い神社の娘らしく霊力を持っていた。
時々参拝にやって来る地元の人達に憑いた悪いものを祓ってきたらしい。
だからか、私を見る度「あんたは凄いものに好かれているね。」と言ってきてたのは。
審神者に選ばれれば将来安泰と言われるほどの給与と栄誉が与えられるらしいが、余程でない限りこちらに帰って来られなくなるのだ。
こう見えてもお姉ちゃんのことは好きだから寂しい。
「なんか寂しくなるね。」
「何言ってんのよ、あんたも来るに決まってるじゃん。」
「はい?」
お姉ちゃんと時の政府に拉致られてやって来たのは武家屋敷。
なんの気配も感じないのだがどうなっている?
「本当に視えないのねあんた。」
「いや見えてるよこの立派なお屋敷。一体いくら注ぎこんでんだろう。」
なんて返せば物凄く残念なものを見るような視線を受けた。
こんなところでどうやって生きていけば良いんだ。
「ようこそ審神者様と妹君!私はこの本丸のサポーターである式神こんのすけにございます。」
「・・・」
声が出ないって言うのはこう言う時なんだと思う。
そして。
「キィエェェェァァァ!」
奇声が上がるのもこう言う時だ。
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まりえもん。(プロフ) - ヤンデレみっちゃん。よきですぞ(*´-`)ナイス作者 (2018年9月26日 23時) (レス) id: 327421a364 (このIDを非表示/違反報告)
ミミソラ* - ああああああ!みっちゃん尊い! つらみ! (2018年8月31日 23時) (レス) id: 0cbc5dfe9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネーサン予備ファーマシスト | 作成日時:2018年1月4日 12時