しんしょく

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しんしょくページ3

結果から言うと祓えなかった。

おじいさん神主が急に豹変し「私は石切丸、病気治癒がお望みかな？」と言われた、違う祓えっつってんだ。

「石でも葉っぱでもなんでも良いので背後霊をバッサリ祓っちゃって下さい。」

「おや？後ろにいるのは燭台切じゃないか。随分馴染んでいるようだが、本当に君は彼が視えないのかい？」

ほぅ、背後霊は男なのか。

つーか知り合いならどうぞお引き取り下さいってんだ。

「視えないし知らないし知りたくないし。もうお願いだから何とかしてよ。」

「燭台切がいれば君は幸せに暮らしていけるよ？」

「幸せは歩いてこない、だから自分で掴みに行きます。」

「真っ直ぐで良い子だね。

だが悪いことは言わない、神を祓おうなんて考えは捨てちゃいなさい。」

「うーん、本当どうしたら良いのやら。」

祓って貰えず渋々家に帰ると何故か家が騒然としていた。

「どーしたのー？」

「たったたたたいへんへんへん！」

「大変なのは見てわかるよ。で、どうしたの？」

「お姉ちゃんが審神者に選ばれたの！！」

目の前が真っ暗になった。

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