しんしょく ページ18
「食べたい、食べたい。」
日が経つに連れ、あの時食べた柿やおにぎりの味が思い出される。
おじいさん神主が用意した食料を食べても満たされないことに酷く苛立った。
これが神食と言う奴なのか。
私は本当にとんでもないものを口にしてしまった。
しかもあの男の人の声のせいで殆ど眠れていない。
昼間に寝れば夢の中で現れて私を捕まえようと追い掛けてくる。
手に持っているおにぎりが凄く魅力的だったが、一度でも捕まれば私はまた逆戻りしてしまいそうで逃げ続けた。
何とか逃げきって光の中に飛び込めば『あーあ、また逃げられちゃった。』とか聞こえるんだぜ?
もうこれただのホラーだよ、誰か稲川淳二呼んでこい。
「後二日で終わる!」
これさえ乗り切れば晴れて自由の身だ。(犯罪者じゃないけれど)
口の周りが異様にべとべとしているが気にしないで置こう。
「祓い給い 清め給え(はらいたまい きよめたまえ)
神ながら(かむながら)
奇しみたま(くしみたま)
幸え給え(さきわえたまえ)」
『妹君、僕は君に幸せになって貰いたいだけなんだよ?』
「祓い給い 清め給え(はらいたまい きよめたまえ)
神ながら(かむながら)
奇しみたま(くしみたま)
幸え給え(さきわえたまえ)」
『んもう頑固だなぁ。でもそんな君も大好きだよ。』
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まりえもん。(プロフ) - ヤンデレみっちゃん。よきですぞ(*´-`)ナイス作者 (2018年9月26日 23時) (レス) id: 327421a364 (このIDを非表示/違反報告)
ミミソラ* - ああああああ!みっちゃん尊い! つらみ! (2018年8月31日 23時) (レス) id: 0cbc5dfe9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネーサン予備ファーマシスト | 作成日時:2018年1月4日 12時