キールに沈んで (ページ6)

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『こんなもんで良いか』

何日かに分けて焼いたクッキー
自分用には大好きなガトーショコラも焼いた

これを明日(13日)から15日と3日間に分けて配っていく

仲の良いメイクさんとはチョコ交換の約束もしているし
私のように男女関係なく配る方もいるから
しばらくはおやつに困らない

焼きたてのクッキーをつまみ食いしてご満悦のまま就寝

『おはよー。1日早いけどバレンタイン先に渡しとくね。
ガトーショコラもよかったら家族で食べて！
いつもより甘さ控えめにしたから
諒くんでも食べれると思う』

「ありがとう。これ嫁と娘から」

『えー！ありがとう』

翌日の朝、迎えに来たマネージャーに
クッキーとガレーを渡すと、奥さんと娘ちゃんからのチョコを頂いた

やっぱりバレンタインって最高！

『ねえねえ、諒くん。溶ける前に食べて良い？』

「良いけど、シート汚さないでよ」

『はーい』

マネージャーの娘ちゃんは2歳になったばかりで
あの小さくて可愛いいおててが
これを一生懸命作ってくれたという事実だけで
それはそれは尊い

あー、早く色んな人からチョコもらいたいなー

「よくそんな甘いものバクバク食べれるよね」

『甘いものさえあれば世界は平和』

「うげ、、、」