キールに沈んで (ページ26)

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気付いたらやっぱり北山さんのペースで
私はただ、必死に応じるだけ

『あっ…』

直に触れられたソコは
自分でもわかるくらい準備万端で
北山さん指をいとも簡単に飲み込んでしまう

「ここ？」

『やだぁ...』

「嫌じゃないでしょ」

逃げようとした腰をがっちりと掴まれて
ただ彼の指から与えられる快感に声を漏らすしかない

指を増やしてバラバラと動かす
予想できない動きになんの準備もできない

『んっ…』

「ん、ここが気持ちいいのね」

気持ちいい所を北山さんの指が掠めて
思わず締め付けてしまう

それと同時に止まっていた胸への愛撫を再開される

「すご、溢れてくるの分かる？」

『あぁっ…やだぁ…』

「イヤイヤ期？」

『そんなんじゃないもん…あっ』

もうダメ

そう思った瞬間指がソコから引き抜かれる

『なんでぇ…』

「なんでだろうね」

来ると思っていた大きな波をお預けされた
私は彼の手をぎゅっと掴む

「焦んな焦んな」

そういう北山さんはチュッと私にキスをして
サイドテーブルに置かれた小包に手を伸ばす

力が入らず、ぐったりと横たわる私を見て

「大丈夫？」

『だいじょばない』

「ふふふ」

もう1回キスをする

袋をピって開けるその動作をじっと見つめていると私の視線に気づいてちょっとだけ笑う