キールに沈んで (ページ25)

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ぎゅっと目をつぶると、頬をなでられたので
ゆっくりと目を開ける

チュッと触れるだけのキスをしたら
トンっと優しく押し倒される

「可愛い…」と言ってまた私に深いキスをして

彼と私の間にある私のスカートに手をかけた

止まってくれない胸への刺激と
彼からのキスを受け止めながらも
脱がしやすいように少しだけ腰を浮かせると

「Aのえっち」

って言われて恥ずかしいし
ちょっとムカついたのでまた腕をつかる

「お前は、すぐそうやってー」

『北山さんが変なこと言うからです』

「つねるの禁止ー」

そう言って笑う北山さんはいつもの北山さんなのに
一瞬で変わる目付きに息が止まりそうになる

私のスカートをショーツと一緒に剥ぎ取ると
自分のベルトに手をかける

パパッと手早くジーンズもパンツも脱ぐ

私はそんな北山さんを見てられなくて
目をぎゅっと瞑った

「A」

「ふふ、A目開けて」

『無理、恥ずかしい』

「大丈夫だって」

そんなやりとりをしながら、片目だけそっと開けると
北山さんがすごく優しい表情をしてるから

「なんで泣くんだよー」

私をぐいっと起こして、すっぽり彼の胸の中

ドクドクと物凄い音を立てているのは
私の心臓だけではなかった

『心臓早い』

そっと彼の胸に手を当てると
より解明に感じる鼓動

『ふふっ』

「泣いたり笑ったり忙しいヤツだな」

ふわりと私を抱きしめる北山さんが
本当に愛おしくて

『ねぇ北山さん』

「ん？」

大好き

そう伝えたら私から離れていくかな？

考えたらまた涙が出てきて
涙を拭ってくれる彼に抱き付いて
キスを落とす