キールに沈んで (ページ22)

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「あいつらまじで騒がしかったなー」

『そりゃまあ、』

キスマイの皆さんと分かれて2人で来たのは焼肉屋
チョイスが北山さんらしいと思いつつも
ムードはねぇなとも思った

「にしてもあいつらの顔面白かったな」

『北山さんがあんな事言うからですよ』

お酒を飲みながらなんとも楽しそうな笑顔

あの後、北山さんが私の手を取って走り出すもんだから、残されたメンバーは大騒ぎ

いや、藤ヶ谷さん横尾さん…
玉森さんも冷静だったな…

『あ！ちょそれ私が育ててるやつ！』

「肉は鮮度が命なんだよ」

『何言ってんのよ』

人が大事に大事に育てていたお肉をドヤ顔で頬張る彼
憎たらしいったらありゃしない

けど、そんな彼の顔を見てて思った

私って北山さんのこと好きなのかなーって

藤ヶ谷さんの時とは全く違う感情すぎて
良く分からない

それでもこのが見れるなら何でも良いかって
幸せそうな彼を見て思った

「あ、なんか飲む？」

『あ、じゃあいちごミルクのやつを』

「それ酒？」

『はい』

「うげ、甘そー」