キールに沈んで (ページ15)

今日:33 hit、昨日:3 hit、合計:12,877 hit

15 ページ15

翌朝、眠たい目をこじ開けるとマネージャーからのメッセージ

佐伯諒昨夜の事があったから、今日はオフにしました。
辛いだろうから、心も体もしっかり休めてね。

なる程⋯

せっかく休みにしてくれたマネージャーや
動いてくれたスタッフさん達の配慮は嬉しいが、

私の中で昨夜の事件は圧倒的に''北山さん''のことで

早乙女さんには悪いけど
私の頭と心を支配するのはどう足掻いても彼

仕事してないとずっと彼のことを考えちゃいそうで
それはそれで辛くって

マネージャーに電話をかける

『あ、もしもし諒くん？今大丈夫？
オフにしてくれたところ申し訳ないけどさ、
午後に入っていた雑誌の撮影、まだ間に合うなら撮りたい。』

「本当に大丈夫？」

『うん。仕事に穴開けたくないしね』

「分かった。じゃあ、向こうにもそう伝えるよ。
1時くらいに迎え行くから、それまでゆっくりしてて」

『はーい。ありがと』

そうだよな、私襲われてるんだもんなー
頭の中に浮かぶ北山さんの息遣い

『って違う！もう！もー！』

しばらく恋愛はしないの！！！