検索窓
今日:14 hit、昨日:1 hit、合計:109,704 hit

…4 ページ15

____


Tシャツの裾を握る力が、強くなるのを感じた。


夏樹「許されないことだって…わかってはいるんだけど…」


夏樹くんが、下唇を噛み締めて俯いた。

その癖は、Aと同じだ。



A「許されないって分かってるのに、どうして謝るの?」


Aの小さな声が、

静まりかえった体育館ではよく響く。


A「もう縁を切ったのに。他人なのに。」


夏樹「…ごめん…」


A「私に何したか忘れたの?」


…ヤバイ、Aがキレかかってる。

それは赤葦も感じたようで。


赤葦「A、落ち着いて…」

A「落ち着いてるよ、私冷静だよ」


とは言うが、

早口でまくし立てるあたり、冷静でないことは分かる。


夏樹「…俺…ほんと最低の兄貴だった…

Aがいなくなって気付いたんだ…」


A「最低じゃないよ、クズだよ。」



夏樹くんが、顔を歪め、

床に膝をついた。




夏樹「…俺、Aがいなくなって、

  今までのこと、全部正直に親に話したんだ。


  そしたら、勘当された。もう、今は縁切られてて。


  母さんは、とんでもないことをしたって、鬱になったし、

  父さんも、仕事が手につかなくなって今は休職してる。


  分かってる、全部俺が壊したってこと…。」



夏樹くんは、前に手をついて、



なんと、



頭が床につくくらい深々と下げた。

…5→←…3



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
316人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

カカシ(プロフ) - maria20041121さん» ご覧頂き、ありがとうございます(*´˘`*)ご期待に添えられるよう頑張ります(*´˘`*) (2019年12月10日 13時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
maria20041121(プロフ) - 国見ちゃんがいいです!笑 (2019年12月9日 23時) (レス) id: d63426a4a9 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - 国見ちゃん!!ツッキー来るか?!と思っておりました!ハイスピード更新お疲れ様です! (2019年12月8日 22時) (レス) id: a2ff188f3c (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - みーこさん» みーこさん、いつも見てくれてありがとうございます。これからもよろしくお願いします(*´˘`*) (2019年12月8日 7時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - わああスガ( ; ; )切ない...毎日の更新ありがとうございます! (2019年12月7日 23時) (レス) id: a2ff188f3c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月4日 9時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。