【ハイキュー!!】これを愛と呼ぶなら。#6

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黒尾「…と、まあこんな感じだ」


入院していた時、


Aのベッドに誰か来てて、

『生まれて来なきゃよかったのに』

こんなフレーズが聞こえたことを、今でも覚えてる。



その人が帰った後、

あれは誰だったの、と聞くと


なんでもないよって笑って言うから。



しつこく聞いてみたら、



A『私のことが、嫌いな人だよ』



そう言って笑う彼女の頬には、

涙が流れていて。



それっきり、この事については話さなかった。



それが、5年も経って、再会して、



こんな形で、あの時の真相を知る事になるとは

微塵も思っていなかった。





黒尾「…お前がAのこと好きなのは、分かってる。」





黒尾さんが口を開く。





黒尾「だからこそ、この件について変に深追いしたり、

　 あいつを傷つけるようなことはしないでやってほしい。」






あぁ、この人は本当に、


Aのことが大切なんだな、って思った。



だって普通なら、恋敵に塩送るようなことしないだろ。




黒尾「…頼む」




だが、同時に気付く。




これは、想い人を託しているわけじゃない。




Aには、こんな凄惨な過去がある。






______…だからこそ、手を引けという、







立派な、宣戦布告でもあると。






ならば、俺も、







赤葦「"好きな子"を傷つけるなんて、絶対にしませんよ」








あなたに宣戦布告をしよう。

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