【東京遠征】 ページ7
黒尾「おー、きたな」
バスから降りたAたち烏野メンを、
黒尾が出迎えてくれた。
黒尾「あれ？あの変人コンビは？」
A「補習でーす」
と、言ったら腹抱えて爆笑しだした。
そう、今日から待ちに待った東京遠征。
猫又監督の計らいで、
梟谷グループに混ぜてもらうことができたのだ。
の、だが。
英語の回答が一段ずつズレた日向と、
暗記系に絞ったのに読解ばっかり狙われた影山の
1年バカトップ2がまさかの欠点。
補習があるため遅れてくる事態に。
西谷「俺らは回避したけどな！」
A「夕だってギリギリだったじゃん」
自信満々に言う西谷に、あまり調子にのらぬよう
鍵を挿しておく。
ちなみに西谷の現代文は42点。
解答見たら紀男が再来してたからほんとに危なかった。
黒尾「あれ、マネージャー増えた？」
清水の後ろにささっと隠れる、小さな女の子に、
黒尾が気がついた。
A「そ！3人目！1年生のやっちゃん！」
谷地「はぅあ⁉」
そう、この遠征の時から、
晴れてAにも後輩ができたのだ。
聞けば、清水がAの知らないうちに
1年生に声をかけまわっていたらしい。
谷地を清水の後ろから引っ張り出して黒尾に見せる。
すると黒尾が何か思いついた時の笑い方をした。
A「なにさ」
黒尾「マネージャー3人もいるんだよな？ってことは」
A「大地さん！わたし誘拐されそうです！」
黒尾がAの腕を掴んだ。
澤村「田中、西谷！セット！」
澤村の声に合わせて、
ささっと威嚇フォーメーションを組む田中と西谷。
澤村が間に入って、
澤村「お前らいつもマネージャーなしでやってんだろ！」
黒尾「サームラさん僕みたいに優しい心を持ちましょう」
その言葉に、田中と西谷もフォーメーションをさっと外し、
「エ…」と言う顔で黒尾を見た。
黒尾「なんですかその顔は」
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作者名：カカシ | 作成日時：2019年11月15日 15時
