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菅原「Aって従兄弟いたんだ」
パスタとオムライスを食べ終わって、
それぞれ好きなケーキを頼んだ。
Aはイチゴのタルトと紅茶、
俺はチーズケーキとブラックコーヒー。
A「同い年の双子がいるんです。兵庫に」
菅原「へー 仲いいんだ?」
A「いい…んですかね、なんか弟みたいな感じです」
Aはタルト以外の生地を、
タルトからフォークで根こそぎ取りながら答えた。
菅原「Aがお姉ちゃんかー」
Aは、バレー部の間でも妹キャラっぽかったから、
あんまりイメージ湧かないなぁ。
A「あっ スガさん今想像できないって顔した!」
菅原「な…なぜ分かった…⁉」
ビシッと指を指してくるAに、
小芝居を入れてのってやる。
Aは頬を膨らませて、
A「私これでも結構面倒見いいって言われる方なんですよ!」
と言うので、
記憶を巡らせると頭に浮かんだのは
先日の月島イチゴオレの件。
まあ、たしかに。
田中や西谷の勉強よく見てやったりしてるとことか、
コミュニケーション苦手な月島を気にかけてたり、
影山や日向からも、結構懐かれてる印象はある。
A「スガさん、ブラックコーヒー飲めたんですね」
Aが自分の紅茶に砂糖を入れながら、ふと言った。
菅原「ん?まあねー」
A「いいなぁ…大人って感じ…」
器用にタルトだけを残して、イチゴの部分を頬張る。
どうやら、タルト生地は最後のお楽しみらしい。
菅原「Aの大人の基準はブラックコーヒーなんだな」
笑いながら、ブラックコーヒーをすすった。
さっき自分のこと「姉ちゃん」って言ってたくせに。
そーゆうとこ、子どもっぽいから可愛いんだ。
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作者名:カカシ | 作成日時:2019年11月15日 15時