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53.やりたいこと ページ19





携帯を置き、体勢を変えて、
不貞腐れてる英くんに向き合う。

頭を撫でてみると気持ちよさそうに目を細めた。



……え…?可愛い……猫……?



試しにあやすように顎をくすぐってみると、
英くんはゴロゴロと喉元を鳴らした。


英くんと付き合いだして10ヶ月が経とうとしているが、
私のメンタルもこの期間でかなり鍛えられた。

もうちょっとやそっとじゃ鼻血は出ない。
いや、ぶっちゃけ今出そうになったんだけどさ。


白布くんや孝支への惚気も最小限に控えている。


おかげで少しは、
まともな人間と同じ扱いしてくれるようになった。



『…英くんってさー』

「?」

『大学でやりたいことってなんだったの』

「え?…あー…」



いつだったか、塾で英くんの進路を決める時に言われた言葉。

そういや聞いたこと無かったなーって、
ふと思い出した。



「んー、C大の方が家から近いし、経済やってみたかったし…
んー、まあそういうのもあるけど…」



英くんが右手を私の頰に添えて、
優しく笑った。



「…佐倉先生と、同じ大学行きたかったんだよ」



思わぬ返答に、目は勝手に見開かれた。



『そ、そんなことで…!』



大学、決めるなんて。
馬鹿じゃないの、私といたって何のメリットも…!

将来の大事なステータスを決める場面に、
私が関わってしまったなんて…



「俺にとっては大事なことなんだよ」



英くんはまだ『信じられない』という表情が
消えない私の口に、指をねじ込んで口内をかき乱す。



『んぐ、むっ、』

「…俺は、後悔しないって言ったろ」

『っは、…』



抜き取った指を、英くんは妖艶に舐める。




「えっ、ちょ、Aさん鼻血⁉」

『ごめん、ちょっと刺激が強すぎた』

「ティッシュどこ!」

『いいよRくん私もうこのまま生きていくから』

「Rくんって何⁉」





撤回。

私全然メンタル強くなってないわ。




ーーーーーーーーー


☆歩く18くん______!





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Kuro ken(プロフ) - ニヤけすぎて表情筋がヒジョーに痛いw (2020年5月6日 14時) (レス) id: 43e95bf2f0 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - ルイちゃんさん» ありがとうございますぅうう!まさかそんなこと言っていただけるなんて、、!感極まって涙出そう、、!( ; ; )ありがとうございました! (2020年4月1日 22時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - Decemberさん» えええ嬉しいですコメントありがとうございます!!こちらこそ素敵なこと言ってくださるDecemberさんがいて本当に嬉しいです、、!( ; ; ) (2020年4月1日 22時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - 神皇音雅樂さん» 嬉しいですコメントありがとうございます!!国見ちゃんわっしょいは不滅です(笑) (2020年4月1日 22時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - 瑞稀さん» 生きがいだなんて、、!嬉しいですありがとうございました!!白布くんも頑張りますので是非見てくださいぃい!! (2020年4月1日 22時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カカシ | 作成日時:2020年3月26日 14時

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