英くんが今日も可愛い【国見英】

25.尊死 ページ26

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程なくして、英くんはすっかり馴染んだ。


LINEも交換したし、
私は教室長に教育係を押し付けられた。


面倒臭いから教育係とか本当嫌だったんだけど、
今回に限っては教室長に今月の給料3分の1はあげてもいい。




「せんせー」





イケメンの白衣か〜…いやぁ…どうしよう一生見てられる…



白布くんもカッコいいし似合うけどねぇ、白衣。
最近私への扱い雑いからたとえ腸捻転起こしても言わないけど。




「先生？」




っはぁ〜〜…なーんで貴方は首をこてんって倒すかなぁ〜…


分かってんのかな〜…可愛いって分かってんのかな〜…

だとしたらあざといんだよ本当、
願わくばマグカップを両手で持つタイプであってほしい。




「佐倉先生ってば」

『いひゃい‼何⁉』

「ずっと呼んでるんだけど」

『あ、ごめん』




ずっと反応しなかったことに痺れを切らしたのか、
両頬をふにーーっと引っ張られた。


ちょっと痛いけど幸せだよ英くん。
先生にそんな攻撃は効かない。

先生ね、決してMではないけど推しにされるなら本望だよ。



っというか、私が英くんの呼びかけに気付かなかっただと…？


なんたる事態。なんたる不覚。

英くんを養い隊隊長のわたしが何故…っ‼





『ごめん、で、何？』

「だから、今度ご飯行こって」






仰げば……尊死……っ







『私って…今なんで生きてるんだろうな…』

「何ですか次は」

『いや、英くんにかなり心臓持ってかれてるはずなんだけど』

「Aさんのその性格って、いつ国見にバレるんですかね」








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