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24.おかえり ページ25




英くんが卒塾して、約1ヶ月が経った。


英くんが居なくなったことによる
私の精神ダメージも次第に癒えていき、

白布くんに変な目で見られることも少なくなっていった。




……と、思ってたのに。




『おつかれさまでーす』

「あ、佐倉先生」

『…え』




ある日塾に行くと、英くんが居た。

私達講師と同じ白衣を着て。



…イケメンと白衣は……あかんてぇ……



違うな、まずそこじゃねえわ。




『え?英くん?幻覚?』

「Aさん、アレ本物ですよ」

『マジか』




英くんは吃驚している私を見て、
どうしてか目を丸めた。




「先生が誘ったんだろ」

『アンタ断ったじゃん…⁉』

「…気が変わったんだよ」




神さま、私は本日付けで死ぬのでしょうか?


こんなことがあっていいのでしょうか?

推しが、イケメンが、
再び我が眼前に舞い戻って来るなど誰が予想して…




「ちょっ⁉いたたたた‼」

『ちょっとお話があります』




白布くんの襟首を掴んで講師室に連行する。

講師室に投げ込めば、白布くんは咳き込んだ。




『…今までの私の、英くんに関する発言バラしたら
タダじゃおかないからね…』

「目に入れても痛くないとか、天使の翼生えてんのかとか、
笑顔額縁に入れときたいとかですか?」

『改めて声に出すんじゃないよ恥ずかしいでしょ!』



白布くんの襟首を掴み上げて、
圧を込めればほんっとかぁいくねぇ返しをされた。

先輩舐めんじゃねぇ、ちくしょう。



「言えるわけないじゃないですかそんな気持ち悪い発言‼」

『ほんっとお前私への優しさはどこへ置いてきたの‼』

「リアス海岸に投げてきました‼」

『そうかい拾ってこい馬鹿野郎、私が泣いちゃうでしょ‼』





講師室から玄関に戻れば、
私達に気付いた英くんがふわっと笑って、



「佐倉せーんせ」



と、ひらりと手を振った。




『今なら鼻血で琵琶湖作れると思う』

「はいはい、キモいキモい」

『白布くんんん』






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塩キャラメルとジュリエット(プロフ) - か、可愛すぎました!!私の理想の国見くんナンバーワンです!おやすみにゃーの発想は天才かと思いました!!あと、私事ですが私もバイトで塾講師をやってましてなんと形態が全く同じなのでさらに夢が膨らみキュンキュンでした!塾講師大変ですが頑張れそうです^^* (2020年12月12日 13時) (レス) id: 9f7522e1d4 (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - 晴さん» コメントありがとうございます!そんなそんな文才など、、!そんなこと言っていただけて嬉しいです〜ありがとうございます! (2020年4月1日 19時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
- コメント失礼します!○┐とっても私得な作品……じゃなくて笑、えっと、とても面白いです!!笑、読みやすいし、ストーリーも良すぎて…!文才わけてほしいてす…、完結しているようなので今すぐ続編いってきます!お疲れさまです! (2020年4月1日 17時) (レス) id: a3a52d617c (このIDを非表示/違反報告)
カカシ(プロフ) - アイクルトさん» コメントありがとうございます!鬼滅も好きで我慢なりませんでした(笑)じゃあ私はしのぶさんになります(笑) (2020年4月1日 2時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
アイクルト - まだ読み途中だけど国見ちゃんが可愛すぎる!!辛い!!!()あと、いきなり鬼○の刃ネタ来て吹き出しました。今なら甘○寺さんになれる(何言ってんだ私)。 (2020年3月31日 21時) (レス) id: ef72670758 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カカシ | 作成日時:2020年3月17日 17時

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