【黒尾鉄朗】これを愛と呼ぶなら。#9

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黒尾「昼飯何食べたい？」

A「…ローストビーフ丼」


黒尾「はい、おかゆね」




元気だと言い張るAは、

頬を膨らませて後ろから俺の腰回りに抱きついている。



火使うからあっちいってなさい、と頭を撫でると、

口を尖らせてソファに寝そべった。



黒尾「卵でいい？」

A「うんー」



エプロンをつけて、卵を割る。



Aはソファに寝そべってテレビを見ていた。



おかゆを煮立たせている間に、

寝室から毛布を取ってきてAをぐるぐるくるむ。



Aは、ふがふがと礼を言うと、

毛布にくるまって再びテレビを見出した。




黒尾「できたぞー」




テーブルにおかゆを置いてAを呼ぶと、





A「わ、わ、」




立とうとして

さっきぐるぐるにした毛布に足が絡まって、




黒尾「あ、おいっ」




どでーん！と大きい音を立ててソファからうつ伏せに落ちた。




黒尾「大丈夫か？」

A「いったぁい！」




Aを毛布から助け起こすと、

笑いながら俺の胸元に体重をかけてきた。




黒尾「おかゆ食べる？」

A「食べる！」




にぱ、と顔を上げたAが可愛くて。



額にキスをすると顔を赤くしていた。

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