【黒尾鉄朗】これを愛と呼ぶなら。#9

【あれから】 ページ1

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あれから4年。

東京のB大に進学して、今大学4年生。


バイトを終えて自宅の扉を開けて、

夕飯の準備をする。


オムライスを2人分テーブルに並べて、

風呂掃除をして、先に風呂に入って、

ビールを片手にソファでテレビを見て同居人の帰りを待つ。



21時を過ぎた頃、ようやく家の鍵が開いて。



A「ただいまー！」



Aが疲れた顔で勢いよくリビングの扉を開けて。

ソファに座る俺の膝にぽふん、と倒れ込んできた。




黒尾「おかえり、遅かったなー」

A「最後店長に捕まってさー…」



Aの頭を撫でると、

猫のように「ぅー」と声を出した。



A「あっご飯待っててくれたの！食べてていいのに！」


Aがぴょこんと顔を上げて、

テーブルに並ぶオムライスを見た。



黒尾「俺が一緒に食べたいから待ってたの」



食べよーぜ、と2人向かい合って座ると、

Aの腹がなった。




黒尾「「いただきます！」」
A




んまー、と温め直したオムライスを、

もぐもぐ美味そうに頬張るAを見て微笑ましくなる。


Aが風呂に入ってる間に皿を片付けて、

風呂から上がったAの髪を乾かしてやる。



一緒にベッドに入ると、

疲れていたのか俺のTシャツを掴んで


すぐに寝息を立て始めた。





今から3年前。





Aが、東京のA大進学を機に、上京した。

それと同時に俺も実家を出た。






俺たちは今、一緒に暮らしている。

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