【及川徹】これを愛と呼ぶなら。#9

【本音】 ページ10

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コンビニに行こうとドアを開けると、

誰かにぶつけて。


よく見ると白鳥沢の白布くんで、

奥には……Aが壁にもたれかかっていて。


頭が一瞬真っ白になって、

がんっ、て強い衝撃があって。




______…なんで、なんでAが、白布くんと







白布「…俺たちは、ただの友達ですよ」


及川「は？」



俺の顔を見て何か察したのか、

白布くんが鼻を抑えてそう言った。



呆然とする俺に、

白布「あとお願いします」

と言って帰って行った。



A「と、おるくん…？」


残されたAが、壁に体を預けて呟く。




及川「…酔い潰れて、男に送ってもらうとかほんとナイから」




Aを抱き抱えて、家に入った。





及川「…はい、飲んで」


A「ありがと…」



ソファに寝かせて、

青白い顔をしているAに水の入ったコップを手渡した。


及川「ちょっとマシ？」

A「うん…だいぶ…」


Aは、俺にコップを返して再びソファに仰向けになった。



A「…なんで、いるの？」




かぼそい声をあげるAは、

腕で顔を隠していて表情はよくわからない。



けど、今にも泣きそうな声だった。




及川「…素直じゃないクソ可愛い彼女に会いに来たんだよ」

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