【及川徹】これを愛と呼ぶなら。#9

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白布「は？マジ？」

A「だから大マジですよ」



あれからしばらくして。

大学で同じ授業をうけていた賢二郎に全部言った。



白布「え？なに、別れんの」

A「…うーん、どうだろ」



思ったことを素直に言っただけなのに、

賢二郎にめっちゃ顔をしかめられた。







______…別れたいわけじゃ、ないんだと思う。









けど、









______…なんか、自信ないなぁ








A「…別れちゃう、のかなぁ」





なんでかわかんないけど、


じわ、ってまぶたの裏が熱くなった。




白布「は⁉ちょ、おま、泣くなってバッカじゃねぇの⁉」




隣で賢二郎が慌てて、

クソ、と呟いて、私の手をつかんで教室を抜け出した。


A「ちょ、賢二郎授業…」

白布「あんな授業、聞いてなくても一緒だろ」



それよりお前が泣いてる方が問題、と

振り向かず言う賢二郎に少しだけときめいてしまった。



連れてこられたのは、

私たちが昼休憩によく食べにくるカフェ。



賢二郎が手際よくカフェラテとココアを頼んだ。



A「…あの、ね、けんじろ、」

白布「…ん、ゆっくりでいいから、話してみ」



賢二郎の優しさに絆されて。


止まることを知らない涙はそのままに、

賢二郎の前で嗚咽が漏れた。

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