【及川徹】これを愛と呼ぶなら。#9

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Aさんが、

酒を次々と追加し出した。


花巻「いやいや…Aだって次元違うだろー…」

A「どこがですかー？あ、すみませんお茶漬け１つー」


白布「A、お前お茶漬け2個目だぞ」



花巻さんのフォローを流して、

Aさんが少し舌足らずになってきた口調で


本日3つ目のお茶漬けを頼んだ。


2つ目と勘違いしている白布さんも、

結構目がイッている。






______…これ、絶対送って帰らなきゃいけないヤツじゃん…





花巻さんがさりげなく水を頼んで、

2人の目の前の酒と取り替えた。







…まあ、でも。






及川さんが次元が違うって言うけど、

Aさんだって俺から言わせてみりゃ次元が違う。



高校時代から読モやってたけど、

今、大学生活の片手間にファッションショーに出演してるし、

(テレビは絶対嫌らしい)


月バリ(月刊バリボー)のライターとして記事を書いている。



むしろ俺みたいな

講義は寝て、部活行って、バイトして、寝てっていう、

典型的な大学生と一緒に、

彼女が酒を飲んでいる事実のほうが信じられないくらいだ。



Aさんが白布さんの肩で寝出したから、

花巻さんがお開きにしよう、と言って解散した。


花巻さんは白布さんを送って帰って、

俺はAさんを送るように仰せつかった。

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