【国見英】これを愛と呼ぶなら。#9

【待人】 ページ10

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大学の講義終わり。



「国見ー、今日合コン行かねー？」



帰り支度をしていると友達に呼ばれた。




国見「行かない」




スッパリ断ったつもりなのに、




「人数合わせでいいから！お願い！」




と食い下がられた。




朝起きたくないから午後の授業ばっかりとってるけど、

これはこれで結構眠いし面倒くさい。



今日は1番最後の講義受けていたから(寝てたけど)、

もう18時を回ってるし腹減ったしさっさと帰りたい。






それに、






国見「俺、彼女いるし…」




「嫌味かよちくしょうっ」

「ミスコンの彼女な！知ってる！めっちゃ可愛い！けど！」

「分かってる！お前が彼女大好きなのは！けどもぉ！」



合コンのメンバーだと思われる3人に羽交い締めされ、

抜け出そうともがくが、なかなか腕が外れない。



月島「国見、モテモテだねぇ、笑」

国見「！」



目の端に、嫌味ったらしく笑う月島の姿が目に入った。





から、








月島「ちょ、何⁉何だよ⁉」








唯一空いていた右手で月島の腕を掴んだ。




国見「俺今日、月島と飯行く約束してんだよ！」




そういうと、月島に露骨に嫌そうな顔をされたが、

俺を羽交い締めしていた3人は、



「そもそも先約があったかぁぁ」



とやっとのことで羽交い締めをやめてくれた。



またなー、と手を振って出て行く3人を見送るも、

俺は月島の手を離さなかった。



月島「ふー、じゃないデショ。どーゆうつもりだよ」


国見「…悪い、助かった」



じゃーな、と手を離す。



と、同時にケツのポケットでスマホが震えて、

通知を見ればAさん。



国見「！」



かと思えば内容は、



A『今日治と飲みに行ってきますー！』




で。



月島「…君、ほんと顔に出るよね」

国見「は？」

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