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心臓の動機が、鳴り止まないでいる。


頬の熱が、下がらないでいる。



清水「A?どうしたの?」

A「いえっ!なんでもないデス!」



宮侑「「幽体離脱時間差〜!」」
宮治



どよめく体育館に、

烏野一同も思わずそちらに気を取られた。



飛び抜けた実力に加え、パフォーマンス力の高い稲荷崎。


あっという間に観客の関心を集めてしまう。






______…俺らが勝ったら、キスしてぇや






A「はぅあっ」

清水「なに⁉」





さっきからこの台詞が頭から離れてくれず。


突如襲ってくる羞恥心に苛まれ、

依然として集中出来ぬまま。



優勝候補、稲荷崎との一戦が始まってしまった。






もちろん、もちろん烏野の応援。







だと言うのに頭をよぎるのは治の声。







______…ダメじゃん、こんなの







A「ふんっ!」

烏養「血迷ったか⁉」




思いっきり、自分の両頬を叩いた。


じんじん、と熱くなって。

ひりひりと次第に痛みが出てきた。





______…終わってから、考える









そう心に決めたはずなのに、









宮治「ツム!」








相手コートにいる、







ミヤオサムに目がいってしまう私は、









きっと、気付いてはいけない感情を、


抱いてしまっている。

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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月12日 1時

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