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角名くんは面白がっているのか、
携帯を取り出して。
宮侑「ポンコツにポンコツ言うて何が悪い！」
宮治「人格ポンコツ野郎に言われたないんじゃ！」
さっきからこのクソみたいな喧嘩を撮影していた。
A「ちょ、2人ともやめてってば！」
体育館の周りに「昼飯賭けよや」と人が集まってきて。
どうにか止めようとあたふたしていると、
角名「Aちゃん、」
角名くんに肩をつつかれた。
A「ちょっ、角名くんとめてよ！」
角名「双子があぁなったら、
とめられるのは監督か北さんだけだよ」
と言われて、ちょっとイラッとした。
______…あ、この人達をアテにしちゃいけないんだ。
激しい乱闘に流石にビビったが、
A「…大泉さん、今日の撮影、なしでお願いしますね」
大泉「え、えぇ⁉」
露骨に肩を落とす大泉さんを撤収させて、
A「いー加減にしなさぁぁいっ！！」
思い切って割って入って、ゲンコツを喰らわせた。
A「そこ！正座！」
大人しくなった双子は、渋々とそこに正座した。
A「侑は口が悪い！もっと優しい言い方あるでしょ！
治もすぐ手出すのよくない！」
大耳「おお…！」
赤木「双子がしゅんってしとる…」
周囲からの感嘆の声が聞こえるが、
よほど激しくやりあったのであろう2人の顔は傷だらけで、
見ているのが痛々しい。
A「角名くん、ごめん救急箱ってある？」
角名「あ、うん。持ってくる」
角名くんが持ってきてくれた救急箱で、
2人の怪我を手早く応急処置をする。
A「…何が言いたいか、わかりますか？」
腕組みをして睨みつけると、
宮侑「「…はい」」
宮治
蛇に睨まれた蛙よろしく、大きい体を縮こまらせていた。
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作者名：カカシ | 作成日時：2019年12月12日 1時
