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部活終わりは、
いつもスガさんと一緒に帰る。
出来るだけ、普段通りに接しようとしてくれるスガさんに、
私も、普段通り接するよう努めた。
でも、いつも3駅多く乗ってくれるのに、
今日は乗ってくれなかった。
私なんかより大きいのに、
小さく見えたその背中に、少し手を伸ばしてみるけれど、
行き場を失った手は、自身のマフラーに戻った。
駅から自宅まで、徒歩5分。
足が重くて、10分かかった。
ぼーっとしながら、
エレベーターに乗って〈701〉目指して歩く。
A「ん」
玄関の前に、誰かが座り込んでいるのが見えた。
顔は暗がりに隠れていてよく見えない。
_______…なに、不審者?
通報しようか迷って、携帯を取り出すと、
A「は、うそ」
電源が入らない。
充電が切れてしまったらしい。
そこで立ちすくんでいると、
座り込む男がこちらに気づいたのか
ゆっくりと立ち上がって近づいてきた。
A「あ、や…」
逃げようとするけれど、足がすくんで動かない。
どうしよう、怖い…________
及川「おかえり」
A「え」
ようやく、光に顔が当たって確認できた。
徹くんは薄手のコートのみで、
マフラーに顔を埋めてはいるが鼻頭は真っ赤に染まっている。
ポケットに突っ込んでいる手にそっと触れると、
A「つめた⁉いつからいたの⁉」
氷のように冷たくなっていた。
及川「1時間くらい…?」
A「バッカじゃないの⁉」
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カカシ(プロフ) - さむつむさん» いつもコメントありがとうございます(*´˘`*)国見ちゃん編、もう少し続きます。何卒お付き合いください(*´˘`*) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - 最っ高です!!!!!さっきからずっと叫んでます!!! (2019年12月25日 16時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 14時