【国見英】これを愛と呼ぶなら。#8

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国見「は？」



月島の言葉に、一瞬、頭が真っ白になった。




国見「なに、それどういうこと」




俺が問いただすと、

月島はその反応が意外だったのか、驚いた顔で距離をとった。




月島「…そのままの意味」

国見「誰？烏野の奴？」



月島「いや、違うけど…」







じゃあ、誰？







月島が知り合い…って言うから、

たぶんだけど及川さんは違う。





Aさん、どこに交友持ってたっけ？






兵庫に従兄がいる話は聞いたことがある。

東京に幼なじみがいる…とも。





月島が、ドリンクを一口飲んで、

立ち上がって俺を見下ろして、






月島「…もたもたしてたら、取られちゃうかもね？」







気味が悪いほどムカつく笑顔で、そう言った。






金田一「…なんかあったの？」

国見「…なんも」




月島がコートに戻ったのを見送ると、


金田一が、イラついた俺を見かねてか、

隣にやってきて俺にタオルをかぶせた。





国見「…んぁー……！」

金田一「⁉」





タオルで耳を抑えるも、

月島の声が頭の中で反芻する。









______…もたもたしてたら、取られちゃうかもね？









その声を振り切るように頭を振る。









______…俺の思い込み…なのか…？

…3→←【もういちど。】

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