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首を上に向けると、


A「ぐぇ」


顎で元に押し戻された。



私の肩に顔を埋める徹くんの髪が、

頬にあたってくすぐったい。


鰹節みたいに揺れる柔らかな毛質を、

犬みたいだなぁ、と思いながらその頭をそっと撫でた。



及川「_________…俺じゃ、ダメなの?」


A「!」




頭を撫でる、手が止まる。



私を抱きしめる腕に、力がこもった。





及川「国見ちゃんじゃないと、ダメ?」






_________…あぁ、徹くんはもう…知ってるんだな









A「…ごめん…」





そう一言告げると、

肩がじんわりと濡れて、温かくなる。







_________…ねぇ、どうしてこんなに、









_________…人を好きになるのって難しいんだろう









鼻をすする音が聞こえて、

徹くんが、肩から顔を上げた。



私の左肩は、ほんのりと温かく濡れている。





及川「…国見ちゃん、今度白鳥沢でやる強化合宿に

  呼ばれたみたいだよ」


A「エッ」







強化合宿って、

明日から月島が呼ばれてたやつか。




まあ、月島は最近ブロックが著しいし、

国見ちゃん身長高いし、何気に上手いもんな。



統括が白鳥沢の鷲条先生だから、

長身が集められてることにも頷ける。




及川「…そろそろ、帰るね」





徹くんが毛布を畳んで、立ち上がる。









A「徹くん、」









玄関先に立つ彼の背中に話しかけた。









A「好きに、なってくれてありがとう」









徹くんは振り返って、

笑顔で私の頭を撫でた。

【焦らして】→←…4



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カカシ(プロフ) - さむつむさん» いつもコメントありがとうございます(*´˘`*)国見ちゃん編、もう少し続きます。何卒お付き合いください(*´˘`*) (2019年12月27日 0時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
さむつむ(プロフ) - 最っ高です!!!!!さっきからずっと叫んでます!!! (2019年12月25日 16時) (レス) id: 0a4236f730 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 14時

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