【黒尾鉄朗】これを愛と呼ぶなら。#8

【発作】 ページ10

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黒尾「Aから、連絡がきません」

夜久「またそれかよ」




1月。



春高が始まった。




ホテル"またたび"のロビーで、

3年で集まって１つのテーブルを囲む。



メールに返事がないことにやきもきして、

電話をかけたのがもう1ヶ月前。


以降メールを送っても返信はなく、

電話をかけても繋がらない。



携帯が壊れたのかと思ったが、

弧爪「最近Aから毎日電話くる」

との発言でその可能性は無くなった。


海「A、告白されたこと忘れてないか？」

黒尾「もしそうだとしたらアイツのメンタル疑うわ」



烏野が遠征でコッチに来る時も、

音駒のマネージャーをしてくれるが、


接し方は「いつも通り」だ。



夜久「まあでも最近、練習試合で会っても、

　 黒尾のことちょっと避けてるよな」


黒尾「やっぱり⁉」



夜久が、前よりちょっとって感じだけどな、と付け加えて、




夜久「どうせ明日会うんだし、その時話したらいいだろ」





くぁ、欠伸した。


____________



黒尾「相変わらずテンション高ぇな〜」



東京体育館に向かうと、


チビちゃんをはじめ、

それなりにソワソワしている烏野を見つけた。




黒尾「おのぼりカラス」




Aを見つけて、小さく手を振ると

気づいたAが手を振り返してきた。





黒尾「？」





…どことなく、Aの違和感に気付いて。





研磨と目を合わすと、

どうやら考えていることは同じらしかった。

…2→←…5

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