【黒尾鉄朗】これを愛と呼ぶなら。#8

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夜久は黙って廊下に出ていくと、

歩きスマホをしている研磨の前にスッと立って、


研磨に肘をぶつけた。



夜久「いったぁぁぁぁぁ肘折れた！肘折れたぁぁぁ！」


痛そうに呻いて、廊下で騒ぐ演技派の夜久。

面白そうだったから、廊下に出て加勢する。


黒尾「ほらぁ！研磨が歩きスマホなんてするからぁぁ！」

夜久「脱臼だ、脱臼したコレちょっとほんともー！！」


俺たちの悪ノリを見て、研磨はめちゃくちゃ嫌そうな顔をしたが、

ポケットにスッと携帯をしまった。


いい子ー、と嫌がる研磨の頭を2人で撫でると、


弧爪「なに、クロウザい」

黒尾「何で俺だけなんだよ」


ただ普通に悪口を言われた。



黒尾「____…と、まあここまでは冗談だが」

弧爪「なに」



キョトンと首を傾げる研磨に、




黒尾「あー…お前、最近Aと連絡とったりしてる？」



と聞くと、「なんでそんなこと聞くの」とさらに首を傾げた。



夜久「Aとメールとかする？」



夜久がもう一度訪ねる。




弧爪「昨日したよ」

黒尾「ガッデム！！！！！」





頭を抱えて崩れる俺を、

察したような顔で夜久が俺の肩に手を置いた。



弧爪「…メール返ってこないなら、電話したらいいじゃん」




あ、と言って顔をあげると、

研磨が「なにを当然のことを」と言うように

俺を見下ろしていた。

…3→←【震える声】

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