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大泉「そこをなんとか!」



部活終わり。


空も暗くなってきた最中、

次の撮影の打ち合わせのため大泉さんに呼び出された。


珍しくご飯奢ってくれるって言うから

ほいほいついて行ったら、


大泉『及川くんもう一回呼べない?』


と言うおねがい付きだった。




どうやら、前回のデート風景の撮影が

かなり好評だったらしい。



A「だからー、あの人忙しいから無理ですってー」




ハンバーグを半分で切ると、

とろーりと中からチーズが溢れ出す。


はぐ、と口いっぱいに頬張ると、

熱々の肉汁が染み渡った。



A「はふーか、ふひの」

大泉「Aちゃん、飲み込んでから喋りなさい」



一喝され、急いでハンバーグを飲み込んだ。



A「次の撮影のテーマって、デートじゃないんですよね?」



さっき、次のテーマはスポーティ女子で、

って言われたとこなのに。



大泉「及川くんが来てくれるなら、

  デートに変えてもいいかなって♡」


A「んな、アホな」


大泉さんの「♡」に鳥肌が出た。


最後は「なんとかお願いね♡」と圧をかけられて店を出た。





「及川さんおつかれさまですー!♡」

「雑誌見ましたー!かっこよかったです!♡」

「これ作ってきたので…もらってください!♡」




駅に向かって歩いている途中、

大泉さんの野太いのとは違う、甲高い「♡」が聞こえた。



振り向くと、たくさんの女の子に囲まれて、



及川「ありがとー」



ご機嫌に手を振り返す徹くんの姿。







______…あ、そっか。





ここ、青葉城西の最寄駅だ。

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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時

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