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毎週金曜日のお昼は、
唯一俺が、Aを独占できる時間だった。
Aは、俺にはもったいないくらい眩しい子だから、
これまでは、それで構わないって、
それで十分だって思ってたんだけど。
_________…でも、もう嫌だ。
毎週金曜のお昼休みだけじゃなくて、
Aの目に映るのが、全部俺であって欲しい。
Aは、俺から顔を背けて、
何か考え込むように黙り込んでいた。
_________…やっぱり、困らせちゃったかな。
菅原「…ごめん、困らせたいわけじゃないんだ。」
Aが、何か言いたそうな顔で顔を上げた。
その目を見たら、吸い込まれてしまいそうで。
俺はAから目を背けた。
菅原「返事は、まだいいからさ、」
できうる限りの、笑顔を作って言う。
菅原「じゃー、今日はそろそろ帰るな!ごめんなー、長居して」
Aが首を横に振った。
できるだけ、Aの顔を見ないように言葉を紡ぐ。
菅原「飯、美味かった!ありがとな!」
じゃあ、と言ってソファから腰を上げる。
途端、
背を向けた俺の手を、Aに掴まれた。
菅原「!」
A「…もうちょっとだけ…待ってください…」
Aの声が、震えている。
A「ちゃんと、返事しますから…!
だから…それまで…私を彼女候補に置いててください…!」
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カカシ(プロフ) - みーこさん» みーこさんいつもコメントありがとうございます!菅原さんももう少し続きますのでお付き合いください(*´˘`*) (2020年1月1日 12時) (レス) id: 0f83681d36 (このIDを非表示/違反報告)
みーこ(プロフ) - カカシさぁあああん....!菅原ver素敵すぎて本当にありがとうございますうう...!!! (2019年12月31日 22時) (レス) id: a2ff188f3c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カカシ | 作成日時:2019年12月11日 13時