検索窓
今日:8 hit、昨日:3 hit、合計:64,558 hit

お泊まり ページ4

「そんな素直なマホト初めて見た」



寝息が聞こえてきた頃緑髪のオニーサンがそんなふうに呟く。

ジンに助けて、と手を伸ばせば、マホトから剥がしてくれた。



「ジンくんと親方と知り合いなの?」



ジンの隣に座ると、男の子の方が興味津々、って様子でわたしに聞く。



「高校の同級生なの」

「そーなんだ!あ、俺サグワね!あっちの緑が相馬さんで、赤がへきさん!」



よろしくね、って笑った彼はあどけなくて可愛い。



「あ、うん、よろしくね」



なんだか少し勢いに押されているような気もするけど。



「じゃあマホト寝たしもう帰るね」



立ち上がろうとすると隣にいたジンに腕を掴まれる。



「泊まってけば?」



ジンがそんなこと言うなんて珍しいなあ、と思って何も答えずにいるとサグワくんも



「そうしなよ!俺も泊まってくし!」



なんて、おそらく大人組のおふたりもそれがいいんじゃない?みたいなスタンスで



「マホトとジンくんがいいなら、俺たちは全然いいからさ」



緑髪の、たしか相馬さんがそう言って、わたしが返事をする前に泊まることが決定してしまった。



「いや、まあ明日は休みだし別にいいんだけど、」

「じゃあ、俺の部屋で寝な」



だけど、の先をちゃんと聞いて欲しい。とは思うけどもう諦めることにした。いいか、ジンと寝れるし。


今思えばなんでジンはあの時引き止めてくれたんだろ、まあきっと気まぐれなんだろうけど。

めずらしい→←1番は誰?



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.7/10 (82 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
174人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

美月(プロフ) - 複雑な人間関係とかも丁寧に表していて、凄く楽しかったです。深く感じました。楽しかったです。ありがとうございました。 (2019年8月3日 2時) (レス) id: 44a792e69c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇり(プロフ) - 思い出して読みたくなる素敵なお話ありがとうございます。また読みに来ます。 (2019年5月13日 23時) (レス) id: 3f39f65784 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 素敵な読み物ありがとうございました…! (2018年9月10日 21時) (レス) id: 9f5b6c1252 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:うた | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/deepblue  
作成日時:2018年4月26日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。