お泊まり ページ4
「そんな素直なマホト初めて見た」
寝息が聞こえてきた頃緑髪のオニーサンがそんなふうに呟く。
ジンに助けて、と手を伸ばせば、マホトから剥がしてくれた。
「ジンくんと親方と知り合いなの?」
ジンの隣に座ると、男の子の方が興味津々、って様子でわたしに聞く。
「高校の同級生なの」
「そーなんだ!あ、俺サグワね!あっちの緑が相馬さんで、赤がへきさん!」
よろしくね、って笑った彼はあどけなくて可愛い。
「あ、うん、よろしくね」
なんだか少し勢いに押されているような気もするけど。
「じゃあマホト寝たしもう帰るね」
立ち上がろうとすると隣にいたジンに腕を掴まれる。
「泊まってけば?」
ジンがそんなこと言うなんて珍しいなあ、と思って何も答えずにいるとサグワくんも
「そうしなよ!俺も泊まってくし!」
なんて、おそらく大人組のおふたりもそれがいいんじゃない?みたいなスタンスで
「マホトとジンくんがいいなら、俺たちは全然いいからさ」
緑髪の、たしか相馬さんがそう言って、わたしが返事をする前に泊まることが決定してしまった。
「いや、まあ明日は休みだし別にいいんだけど、」
「じゃあ、俺の部屋で寝な」
だけど、の先をちゃんと聞いて欲しい。とは思うけどもう諦めることにした。いいか、ジンと寝れるし。
今思えばなんでジンはあの時引き止めてくれたんだろ、まあきっと気まぐれなんだろうけど。
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美月(プロフ) - 複雑な人間関係とかも丁寧に表していて、凄く楽しかったです。深く感じました。楽しかったです。ありがとうございました。 (2019年8月3日 2時) (レス) id: 44a792e69c (このIDを非表示/違反報告)
ちぇり(プロフ) - 思い出して読みたくなる素敵なお話ありがとうございます。また読みに来ます。 (2019年5月13日 23時) (レス) id: 3f39f65784 (このIDを非表示/違反報告)
なな(プロフ) - 素敵な読み物ありがとうございました…! (2018年9月10日 21時) (レス) id: 9f5b6c1252 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うた | 作者ホームページ:http://commu.nosv.org/p/deepblue
作成日時:2018年4月26日 1時